旅人気分で路地裏探検2

七条通をさらに西へ進めると町屋が目立ってくる。梅小路公園までの数キロ間はビルの少ないこの通でも特に少なく思える。特に注目は通の北側の西酢屋町の町屋の連続件数。かなり凄いので数えてみると、町屋連続29軒(残念ながら一軒だけ空地あり)それをのぞくと19軒。おみごと。こんなのが大通りにあるのはたぶん政令都市では京都だけだろう。

壬生川通をこんどは北へ上がってみよう。そしてさらに正面通の今度は東へ戻る方向に進む。路地裏探検に適した京都の町の自慢は行き止まりがすくないことと先ほど言ったばかりだが、このあたりは京都にあって例外的にそれが多い。また格子状に通りが通らずT字路やクランクなども多い。だいたい大宮通以西はそんな風になる傾向だ。昭和32年の地形図を見てみると山陰本線以西はまだ郊外のような土地利用状況で水田が広がっている。西大路通は四条より南はない、現在の五条通(国道9号線)はまだ出来ていない。四条通も西院より西は四条街道と呼ばれていて田舎道の様だ。そのころ以後の開発レベルがあまりよくなかったのが原因だろう。ある意味では古い平安京の条坊制や秀吉の都市改造の恩恵を受けている地域中心部の一部と限られている。それでも路地裏探検にとってはそういう迷路のような道をいったり来たりするのもまた格別の楽しさがある。


うろうろしているうちにお腹がすいてきた。同じ入るならチェーン店やレストランなどは極力さけて食堂や町の洋食屋さんみたいなところに入りたい。だたしそういう店は想像以上に少なくなっているのでまれなチャンスとでも思っておいたほうが無難だ。まだ京都は多いほうで地方の中小都市ではほぼ全滅に近いと思ったほうがよい。とくに地方の駅前の商店街は信じがたいほど寂れてしまった。ところが今回は幸いにもいかにもそれらしい食堂を見つける。「にしんそば」と言いつつ冷蔵ケースにおかずや一品がおいてあるので覗きにいくと、ちょうところあいの鯖寿司とお稲荷さんがあったのでそれもとった。店の構えもたぶんできた当時のままで内装もほぼそのまま昭和40年ごろの雰囲気だ。テレビや調度品もレトロなまま。そういうのがまったく違和感なく全体でバランスが取れている。たいていはそこのご主人や客層までそのまま古くなっている。いや失礼、そのまま歳をめされているのがパターンだが、この店は代替わりして若い夫婦でやっているし数人の客も若い。こういう店がある地域は町がまだ活性化している証拠なのだ。年齢構成が代替わりしている、そして子供がいる街なのだ。 

続く   面白い古都研究所
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by kac-web | 2005-12-18 22:50
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