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洛北をお散歩 vol.1

一乗寺 お不動さんめぐり
スギ花粉が飛ぶ前におすすめのお散歩コース 約1時間

 銀閣寺と修学院のハザマで少し影は薄い一乗寺ですが、宮本武蔵の決闘が行われた『下がり松』や『詩仙堂』が有名です。
 しかし、ガイドブックには扱われていなくても素敵な場所がたくさんある地域です。
 今回は、住宅地にもかかわらず、人里離れた雰囲気が味わえる『お不動さんめぐりの散歩道』をご紹介したいと思います。
 一つ目のお不動さんは、白川通を横切る曼殊院道を山側へあがって来たところにある『降魔不動尊』詩仙堂の斜め向におまつりされています。この辺りはまだ住宅地のど真ん中ですが、なぜかお不動さんの周りには自然の力を感じます。『降魔不動尊』のお堂には、なぜか大人の背丈より大きな草鞋が掲げてあります。また、このお不動さんのお名前も不思議、『降魔』とは。鞍馬寺のご本尊のように天から降りてこられたのでしょうか。
 この曼殊院道をさらに登っていくと、左手に『狸谷不動』さんの車専用の祈祷所が見えてきます。ここがちょうど住宅街の切れ目。谷沿いの坂道をさらに登ると、本堂につづく250段の石段が現れます。この石段を一気に上って一汗かくと、本堂に到着。ここからは、北山通り松ヶ崎あたりが一望でき、結構な高さまで上ってきたことが実感できます。時間に余裕がある方は、奥の院へつづく階段を上ってみてください。
 一時間コースでは、もと来た道を引き返し『詩仙堂』を過ぎた辺りを『金福寺』の道標を目印に左へ折れます。『金福寺』もとても素敵な眺めが楽しめますが、今回はこのお寺の前を通って道なりに進んでいきます。すると、『波切不動尊』と書かれたのぼり旗が立ち並ぶ小道に出ます。そのまま、ずんずん山の中に入っていくと、弘法大師が中国から戻られる時に波間に現れ、行く先を導かれた『波切不動尊』のお堂に着きます。お堂といいましたが、正確には祈祷所には屋根が掛けられていますが、お不動さんは露天のようです。それがなんとも感じがよく、信心するってこういうことなんだなあという感じを持ちます。
 以上、スギが植林された山間や春・秋の観光スポットをを通るので、寒っむーい冬がお勧めの散歩道です。
洛北をお散歩 vol.1_a0064449_1814349.jpg

写真は、狸谷さんの本堂からの眺めです

                                       SUTUDIO LUNALUNE 主人
# by kac-web | 2006-02-01 16:53

日本で一番低い政令都市

横浜 296m
大阪 256m
名古屋 245m
東京 243m
千葉 180m
札幌 173m
神戸 170m
さいたま 168m
広島 166m
仙台 146m
福岡 143m
川崎 135m
北九州 132m
静岡 110m
京都 100m

政令都市の一番高いビルを高さ順に並べて見ました。予想どうり京都は一番低い都市でした。
ちなみに京都で一番高いのは日本電産本社ビル100m。これは南区の片田舎にあるので都心部でいえばダントツの低層都市といえるでしょう。京都駅ビルで60m
ビルの高さが高ければいいとか悪いというものではないのですが、少なくとも京都中心部は高いビルはいりませんという市民の同意があるのでそれを示した結果が現れている様に思います。

西山遊野

日本で一番低い政令都市_a0064449_23102638.jpg
# by kac-web | 2006-01-28 23:10

ブログが重い

 ブログが重くて開かないという苦情が寄せられています。最初は写真が重いのかと思ってライターに「写真を軽く」と呼びかけましたが、そうではないらしいです。今ブログから写真がほとんど消えてちょっと味気なくなっています。ライターのみなさん!ごめんなさい。写真を復活してくれても結構です。いまexciteにメールで問い合わせをしているところです。また、このような事態の原因がお解かりの方教えてください。
貴志カスケ
# by kac-web | 2006-01-28 03:57

粋場

トゥーラ・モイラネン
フィンランド出身の版画家、作家

人生は様々な瞬間で出来ています。長く感じる辛い瞬間があれば、短く感じる嬉しい瞬間もあります。そしてその合間に、時間をすっかり忘れてしまう落付きの瞬間が存在しています。その落付きを得るために、自分の体の波長にぴったり合う場所は必要だと思います。

私は京都に在住してもう17年になります。振り返ってみたら、長いような、短いような瞬間です。仕事は芸術家なので、ほとんど毎日アトリエにこもって作品制作に励んでいます。家で静かに座ると作品のアイデアが次から次へと頭に浮かんでくるので、休憩が欲しい時、私は必ず自転車に乗って体を動かします。走りながら目の前の景色はどんどん変わり、それにつれて頭の混み具合いがどんどん整理されます。頭が空っぽになる瞬間に達すると、体も軽くなって、気持ちが穏やかになります。

京都は自転車人間にとって最高の町です。険しい坂と激しい交通渋滞などは少ないです。どこを走っても町を囲む緑と紫の山々が見えて、古い町屋と狭い昔の道を楽しめます。ペダルを踏むどの瞬間も美の発見があります。しかし、サイクリングはいい休憩になると言っても、自転車の椅子はあまり「粋場」とは言えません。お気に入りの場所を紹介するために、もっと具体的なワンスポットを示さなければなりません。

京都には心が落ち着く場所が多いので、一つだけを選ぶのは大変難しいです。今回、「時間を忘れる場所」を意識して、二つの粋場を選びました。ご紹介しましょう:それらは、私が大好きな物、本が集まる場所で、岡崎公園内の京都府立図書館とそのすぐ近くにある美術古書の山崎書店粋場_a0064449_19453140.jpgです。

図書館。そこには人類の記憶の一部が宿っています。本棚には、数え切れない小宇宙がきれいに揃っています:文学の世界、科学の世界、歴史の世界、美術の世界。どの世界に入っても時空を越えることができ、どの本も瞬間的に私が独占することができます。図書館に行くたびに、私は人間の思考力と発想に感心します。本の匂いもとても好きです。新しい本には刷りたてのインクと新鮮な紙、古い本には古いインクと湿った紙の匂いが付いています。どちらも版画家の鼻に愛しい香りですね。

図書館が人間の思考力を発揮する場所としたら、京都市立美術館の南側にある山崎書店は人間の美意識とその表現力を紹介する場と言えるでしょう。店の本棚には、美術専門の本は天井までびっしり積んであり、どこを見ても手に取りたい一冊が目に入ります。本棚の間の狭い通路を通ると、胸に不思議な興奮感がすぐに沸いてきます。それはコレクター達を狂わせる「所有欲」に違いないです。山崎書店は本と芸術が好きな人の財布に危ないところです。

書店の経営者、山崎純夫さんはもう25年前から本屋さんをやっています。店を百万遍の近くから岡崎に引っ越したのは3年ほど前のことです。山崎さんの長い経験と美術についての知識は、本を探す時の手助けになります。やさしくて、いい男なので、何でもかんでも聞きやすいのです。それで、私は今回のテーマ、粋場を持ち出して、山崎さんのお気に入りの場所を尋ねてみました。彼の店は私にとって極楽に見えても、彼の答えはやはり自分の店ではなく、隣の市立美術館の後ろにある小さな公園でした。あんな所に公園があるのを始めて知って、さっそく見に行きました。見つけたのは人の少ない、静かな隠れ庭。おかげさまで、京都の又一つ美しい一カ所を発見できました。

貴方は最近、京都で何か新しい粋場をみつけましたか?

2005年12月
# by kac-web | 2006-01-19 19:47

ことしもよろしくお願いいたします
新年3日ともなれば初詣や年始も済みあるいは故郷から帰ったりでほっこりするひと時かもしれません。私も元旦、2日と初詣をたのしみ今日はちょっとほっこりお家でゆっくりしております。初詣ついでの町並探検もしてきました。稲荷から藤森を経て伏見コース、このコースはあまり有名所はないのですが、しみじみ伏見の良さを味わえます。そこで見つけたワンシーンこの手作り案内板、いいでしょう。なんとも手作りの良さがあふれ出ています。役所や観光協会あたりが予算を立てて作ったプロの看板ではこうはいきません。字も正確できっちり書かれてカッコイイ。でもそんなものでは情報が目に入らない。行きたい場所はわかるかも知れませんが観光看板はそれでは不十分。なんだかわからないけど楽しそうな場所なんちゃう。と思わせる必要性もある。それならこちらに軍配が上がる気がしませんか。
# by kac-web | 2006-01-03 14:12

旅人気分で路地裏探検4

ここから北へ大宮通は裏通りになる。四条付近は呑屋や商店が並ぶがそれもほんの一部だけで、ほどなく民家が軒をならべる通りに変わる。蛸薬師通まで来てここを右に折れて東向きに進めていこう。勝手気ままな路地裏探検も幾つかのパターンがある。しっかりテーマを決めてその予定地を通過する。ゴールだけは決めておいてそこまでは適当に進む。まったくなにも考えず放浪する。ざっとこの三種に大別されようか。今回は京都駅スタートで四条烏丸が目的地と決まっていた。目的地と残り時間、体力を考えるとそろそろ四条烏丸へ向う方へとここで進路を変更したわけだ。路地裏探検も慣れてくると体力と持ち時間で大体のその日の割り振りが判ってくる。コースの決め方でよく採用するのが周辺部から都心へ歩いていくコースである。なぜなら帰りの交通の便。最終地での次ぎの予定など実用面からそのほうが合理的である。また探検的興味も鄙から都へ町が段々洗練されていく様子を見るほうが面白い。


その意味でもこの蛸薬師はなかなかその変化に富んで楽しい通りだ。東西の通で西から東へ向う場合そのターニングポイントは京都の場合は堀川通辺りになる。まだ田舎臭さが残る千本から大宮を越えて幅の広い大路堀川を越えるとじょじょに都心の香りがしてくる。鄙から都への変化とは木造が鉄筋になるとか、町屋がビルに変わるとかそんな単純な物ではない。その違いはデティールやマチエールなど細部へのこだわりである。町がもっている肌触りとでもいえるかも知れない。だからどちらかいうと足元にその違いを感じることがある。それはなにもブロックと大理石、あるいはトタンと本檜板塀などのような貧富の差でもない。時間だけが育てることができる材質にしみこんだ品と呼べばよいだろうか。だから車で走ったのでその微妙な差を見出せる物ではない。歩いて五感が感じる空気間といえる。例えばそれは室町あたりの商店の出入り口に敷かれ沢山の靴に踏まれ続けてピカピカに光り輝く鉄板であるとか、毎日乾拭きをされて妖艶な肌つや放つ仕出屋の玄関引き戸の格子などがそうである。いくら贅沢な素材でも造っただけそのままになっているのは単なる成金趣味で田舎者のすることだ。普段使いの物でもセンスある人が使えば輝くのである。そういうものが都会的デティールと呼べるのである。そしてその都心的センスの中心地は大丸のある四条高倉から寺町辺り通なら四条通か錦市場辺りが中心の様に思える。

そうこう思いながら足元に注意をしながら歩いていると空也堂、京都市特別養護老人ホーム「本能」そして旧北國銀行京都支店を経て烏丸通に到着して本日の路地裏探検の終点にたどり着いた。

面白い古都研究所
# by kac-web | 2005-12-30 16:08

2006年新年会のお知らせ

日時:1月5日(木)午後4時~7時頃迄

場所:ギャラリーマロニエ (5階)
〒604-8027 京都市中京区河原町通四条上ル塩屋町 332
tel 075-221-0117 fax 075-221-5926

会費1人 2,000円

おせちの残りや自慢の逸品・銘酒や迷酒等、

差し入れ大歓迎です!!年に一度、たまには皆で集まり
難しい事は抜きにして、わいわいがやがややりたいものです。

尚、出席者人数の把握をしたいので、出席ご希望の方は
アートカウンシルへお名前とご同伴人数を返信いただきますよう
お願い致します。*会員様以外のご同伴者も大歓迎です。
# by kac-web | 2005-12-28 00:57 | KAC新年会

旅人気分で路地裏探検3

お昼もすませてほっこりしたところで昼からのスタートをしよう。大宮通りの手前にある下松屋町通を北へ上る。このあまり知れていない通は正面通から松原通までのわずか800メートル足らず北行き一方通行の短い通である。道幅も正に路地裏そのもので両側とも庶民的な民家が殆どだ。程なくすると大路が見えてくる、五条通である。五条下松屋町には横断歩道も信号機もなく幅広い五条通は横断も出来ないので、西へ戻る方向へ歩き横断歩道を渡るがあくまでも足の向くまま気ままに歩いているので、再び下松屋町通へは戻らずそのままその道をさらに北へ上る。


この通には櫛笥通と標識がついている。「櫛笥」(くしげ)と読む。知らなければ難読地名に入りそうな難しい名前であるが、歴史は古く平安京の櫛笥小路にあたる。都大路の五条通の角地ともなれば全国展開のコンビニエンスストアやコインパーキングなどが押さえている、そのようにすっかり全国統一された現在風の都市になった五条通から一歩櫛笥通へ入っていけば喧騒も届かず、寺や厨子二階の古い町屋が並ぶ昔ながらの風景が続く。そんな櫛笥通も松原中学校の敷地で遮られてT字路になって終わる。その後は辻子(図子)か私道かわらないような人一人通れる様な通路(結構こういうのが多い、たぶん綺麗にされているので公道)を潜りぬけ路地にでると嵐電の踏み切りが見えてきて、辺りはどうやら四条通に出たようだ。もうすぐそこが四条大宮である。


四条大宮からは大宮通を北へ上ることにしよう。大宮通は南は伏見区真幡木町から北は北区御園橋通まで続く長い通だ。この四条大宮までは大路だかここから北へは随分狭い生活道に変わる。車道は四条大宮から北西斜めに走る後院通をへて千本通へと引き継がれる格好になる。この通ができた経緯は明治後期の拡幅工事にある。二条駅前を平行して走る千本通を本来ならそのまま南へ拡幅する計画だったが、それ以南にある西高瀬川沿いの木材商たちの反対により斜めに迂回して大宮通りを大路に拡幅することになった、その二つの広い通を結ぶのがこの斜めの後院通というわけだ。 続く

面白い古都研究所
# by kac-web | 2005-12-25 21:54

先日大阪のギャラリーで、KAC会員であるご両人の作品展を見に行きました。
渡邊さんのつくる切子は、輝きをより引き出すためにカットされた緻密な逸品。キラキラと乱反射する輝きに、しばし時間を忘れて見とれてしまいました。
そして古井さんのは墨で描いたモノトーンの作品たち。古井さんの墨と、渡邊さんの煌めきといったとても対照的な雰囲気が印象的でした。

ギャラリーでは渡邊さんが、制作過程や、切子についての様々なお話をしてくださいました。町のイルミネーションもいいけれど、ガラスの煌めきも圧巻です。素敵な作品を見せていただき、ありがとうございました。by cross kk

心斎橋 ギャラリー縄(しょう)
会期:2005年12月28日まで 午前11時〜19時
大阪市中央区南船場2-10-30豊城ビル1F TEL 06-6245-7117
●地下鉄御堂筋線「心斎橋」
 クリスタ長堀(地下街)北5番出口北へ200m(徒歩約5分)

渡邊 明さんとフルイミエコさんの作品展をみて_a0064449_1251837.jpg
# by kac-web | 2005-12-23 12:39

旅人気分で路地裏探検2

七条通をさらに西へ進めると町屋が目立ってくる。梅小路公園までの数キロ間はビルの少ないこの通でも特に少なく思える。特に注目は通の北側の西酢屋町の町屋の連続件数。かなり凄いので数えてみると、町屋連続29軒(残念ながら一軒だけ空地あり)それをのぞくと19軒。おみごと。こんなのが大通りにあるのはたぶん政令都市では京都だけだろう。

壬生川通をこんどは北へ上がってみよう。そしてさらに正面通の今度は東へ戻る方向に進む。路地裏探検に適した京都の町の自慢は行き止まりがすくないことと先ほど言ったばかりだが、このあたりは京都にあって例外的にそれが多い。また格子状に通りが通らずT字路やクランクなども多い。だいたい大宮通以西はそんな風になる傾向だ。昭和32年の地形図を見てみると山陰本線以西はまだ郊外のような土地利用状況で水田が広がっている。西大路通は四条より南はない、現在の五条通(国道9号線)はまだ出来ていない。四条通も西院より西は四条街道と呼ばれていて田舎道の様だ。そのころ以後の開発レベルがあまりよくなかったのが原因だろう。ある意味では古い平安京の条坊制や秀吉の都市改造の恩恵を受けている地域中心部の一部と限られている。それでも路地裏探検にとってはそういう迷路のような道をいったり来たりするのもまた格別の楽しさがある。


うろうろしているうちにお腹がすいてきた。同じ入るならチェーン店やレストランなどは極力さけて食堂や町の洋食屋さんみたいなところに入りたい。だたしそういう店は想像以上に少なくなっているのでまれなチャンスとでも思っておいたほうが無難だ。まだ京都は多いほうで地方の中小都市ではほぼ全滅に近いと思ったほうがよい。とくに地方の駅前の商店街は信じがたいほど寂れてしまった。ところが今回は幸いにもいかにもそれらしい食堂を見つける。「にしんそば」と言いつつ冷蔵ケースにおかずや一品がおいてあるので覗きにいくと、ちょうところあいの鯖寿司とお稲荷さんがあったのでそれもとった。店の構えもたぶんできた当時のままで内装もほぼそのまま昭和40年ごろの雰囲気だ。テレビや調度品もレトロなまま。そういうのがまったく違和感なく全体でバランスが取れている。たいていはそこのご主人や客層までそのまま古くなっている。いや失礼、そのまま歳をめされているのがパターンだが、この店は代替わりして若い夫婦でやっているし数人の客も若い。こういう店がある地域は町がまだ活性化している証拠なのだ。年齢構成が代替わりしている、そして子供がいる街なのだ。 

続く   面白い古都研究所
# by kac-web | 2005-12-18 22:50